ストレスと疲れの源泉

ストレスと疲れの源泉は人それぞれいろいろなものがあると思いますが、実は最もその原因となっているかもしれないと思うのは、未履行の約束です。

例えば仕事で、上司などにあれやりますとかこれを明日までに終わらせますと言って、結局やっていない時のような状況です。

上司が直接まだ?と聞いてくる時はまだいいのですが、何も言ってこないけど自分で履行できていないことに自覚があるとき、それが気になって仕方ありません。

他の仕事が忙しくてできなかったりすることも多いでしょうが、できることであればそんなに後回しになることはありません。

たいていの場合、初めて取り組むことであったり、自分の苦手なこと、苦手な人との連携を必要とするものなどハードルが高く取り組むのに億劫になって遅延しているものが多いと思います。

しかし遅れれば遅れるほど求められる水準も上がっていくような気がします。

だからなおさら着手するためのハードルが高くなり、進みません。

このような頼まれごとや期待されていることへの取り組みは、最優先で時間を確保し、仮の形でもいいので完了のステータスとしてしまうべきです。

これを怠ると、約束を反故にしている後ろめたさから他のやりたいことへの意欲も削がれますし、自信もなくなってきます。また、約束した人とできるだけ会いたくないので、コミュニケーションが必要な場面でも避けるようになります。

こんな風になってしまうなら、徹夜をしてでも早めに終わらせてしまった方が精神衛生と他社との関係上いいはずです。

そうは言っても取り組みにくい、解決しにくい問題があるのなら、それを依頼者本人や周りの詳しい人に聞いてしまった方がいいでしょう。

人に聞いてみると、びっくりするくらいあっさり解決したりしますし、苦手なものにチャレンジしている時は、誰かが賛同してくれていたり、誰かの意見も織り交ぜて進めると自信も出てきます。

自戒を込めて言わせていただくと、無駄なストレスと疲れを溜めず、意欲の減退を避けるためには、約束を守るためにはどんな大変なコミットも厭わないという気概が必要かもしれません。

お金2.0

お金の在り方、人々の捉え方が急激に変わっているのを肌で感じています。

それは既存の「お金」に慣れてしまっている世代の人々にとっては何か恐ろしいものに思えるかもしれませんが、僕はギリギリ理解できる世代だったようです。

昔から、なぜこれには誰もお金を払わないのだろう。そんな虚業より、毎朝小学生の通学の安全を確保してくれている地域のおじさんの方がよっぽど価値があるのに、なんで誰も彼に対価を支払わないんだろう。そんな風に考えていました。

しかし、今後の社会ではお金を生み出す仕組みには対して対価が支払われなくなっていくでしょう。

逆に、誰かが助かるとか誰かが幸せになるとか、そういったありがたいけどお金は払えない、という活動に対して、価値が発生していくことになります。

それの発露の仕方が、お金だけであれば、お金がお金を呼ぶので直接お金につながること意外にお金が支払われないループができてしまいます。

しかし、お金ではなく、他の何かで価値を測れるようになった時、レバレッジが効いてくる対象がその何かに変わっていきます。

だから、その何かがさらにその何かを生むサイクルが出来上がってきます。

今だったら、例えばSNSなどでフォロワーが多い人はお金を持っていることより、フォロワーをいっぱい持っていることが未来に追加価値を生むためにも大事なので、そちらをより大事にします。

 

ここでは、あくまでお金は価値の代替であって、本質的に価値となっているのはフォロワー数です。それがお金という形で表出するにすぎません。

SNSはそういう意味で1つの世界として既存の経済圏とは若干別の世界を形成しており、そしてその世界は中央システムが管理をしなくても、ネットワークの基幹となる箱さえ誰かが用意すればあとは自律的に回っていきます。

このような世界は今後どんどん増えていき、その中での価値の大きさはそれぞれの経済圏において何が大切にされているかで決まっていきます。

ソーシャル系の経済圏ができたら、ありがとう、の数なんかがもっとも大きな資産になるのかもしれません。

いずれにせよ、お金が最も重要な資産とは限らなくなり、そしてその資産が何かを決める経済圏自体を私的な団体や個人が作れるようになっているということが大切です。

それはつまりどんな価値を生み出して、それを自分の資産に変えたいか、何を多く生み出すのが正しいと思っているか、そういった価値観の数だけ経済と呼ばれる仮想の世界が増えていくということです。

だからこそ、自分の夢や世の中こうあるべき、という志を叶えやすい世界に一気に近づいているということで、社会をよりよくしたいと思う者こそ、この流れに早く乗って、今まで成し遂げるもののいなかった理想の実現をすべき時なのだと思います。

今までの経済で叶えられなかったことなので、チャンスはいくらでも転がっています。今はその一端が仮想通貨やシェアリングエコノミーなどに表出していますが、今後これは当たり前になっていきます。

いつでも、時代の変化に真っ先に乗ったものが対価を最も得てきたものです。

今回唯一違うのは、その対価は、お金ではなくあなたの価値を表す新しい何かになっていることでしょう。

主張と観察

同じ学生と話したはずでも、1ヶ月前と大きく印象が変わっていた。

その学生は志望企業が曖昧になり、就活の軸も揺れていたのだが、結果として少しロジカルでなく、またコミュニケーションに論理性の欠如が感じられた。

しかし根本的にその学生の能力や志向性が大きく変わったわけではないだろう。

客観的に見て、こちらの見る目が足りていないと言わざるをえない。

短い会話(特にアトラクトを主目的としている場合)の中で難しいのは、自信満々にそれらしいことを話せる学生の実力を見極めることのような気がしている。

主張する形のアトラクトから会話の中で生み出すアトラクトへの変化が必要だし、逆にジャッジを中心としつつアトラクトしていく方法を掴んでいく必要がある。

京都の本屋

新卒採用の一環として京都に出張する機会があり、他社との合同説明会&懇親会に参加したのですが、少し時間があったので説明会を抜け出し京都駅周辺で最も大きい本屋の1つというアバンティブックセンターに寄ってみました。(アバンティはイタリア語で「前進」の意味だそうです。)

 

確かにフロア一面が本屋になっており、そこそこ大きい本屋という印象でしたが、学術書のコーナーに寄ってみると、岩波文庫講談社学術文庫などが比較的多く揃っており、京都の本屋はなかなかやるなと勝手に感心していました。

 

しかし、ビジネス書のコーナーに行くと、いきなり品薄の状態が見て取れ、特にマーケティングなどの専門書はほとんど皆無でした。

小説や普通の文庫本はそれなりのサイズの書店と同程度の品揃えだったので、なぜビジネス書だけこれほど数が少ないのか。。。

 

もしかしたら京都駅周辺の他の本屋との間で棲みわけがあるのかもしれませんが、それにしても少し京都が心配になるくらいのもので、渋谷に住んでいることがとても幸せなんだとなぜか少し誇らしくなりました。(駅のブックファーストがなくなったのはショックでしたが)

 

この本屋だけで判断するのは早計というかずさんにも程がありますが、環境の力は人の能力以上に大切な要素だと思っています。

これからも京都は優秀な学生を輩出し、一方でビジネス面では東京や大阪にどんどん差をつけられ、人材輩出県となっていくのではないかとふと思うのでした。