お金2.0

お金の在り方、人々の捉え方が急激に変わっているのを肌で感じています。

それは既存の「お金」に慣れてしまっている世代の人々にとっては何か恐ろしいものに思えるかもしれませんが、僕はギリギリ理解できる世代だったようです。

昔から、なぜこれには誰もお金を払わないのだろう。そんな虚業より、毎朝小学生の通学の安全を確保してくれている地域のおじさんの方がよっぽど価値があるのに、なんで誰も彼に対価を支払わないんだろう。そんな風に考えていました。

しかし、今後の社会ではお金を生み出す仕組みには対して対価が支払われなくなっていくでしょう。

逆に、誰かが助かるとか誰かが幸せになるとか、そういったありがたいけどお金は払えない、という活動に対して、価値が発生していくことになります。

それの発露の仕方が、お金だけであれば、お金がお金を呼ぶので直接お金につながること意外にお金が支払われないループができてしまいます。

しかし、お金ではなく、他の何かで価値を測れるようになった時、レバレッジが効いてくる対象がその何かに変わっていきます。

だから、その何かがさらにその何かを生むサイクルが出来上がってきます。

今だったら、例えばSNSなどでフォロワーが多い人はお金を持っていることより、フォロワーをいっぱい持っていることが未来に追加価値を生むためにも大事なので、そちらをより大事にします。

 

ここでは、あくまでお金は価値の代替であって、本質的に価値となっているのはフォロワー数です。それがお金という形で表出するにすぎません。

SNSはそういう意味で1つの世界として既存の経済圏とは若干別の世界を形成しており、そしてその世界は中央システムが管理をしなくても、ネットワークの基幹となる箱さえ誰かが用意すればあとは自律的に回っていきます。

このような世界は今後どんどん増えていき、その中での価値の大きさはそれぞれの経済圏において何が大切にされているかで決まっていきます。

ソーシャル系の経済圏ができたら、ありがとう、の数なんかがもっとも大きな資産になるのかもしれません。

いずれにせよ、お金が最も重要な資産とは限らなくなり、そしてその資産が何かを決める経済圏自体を私的な団体や個人が作れるようになっているということが大切です。

それはつまりどんな価値を生み出して、それを自分の資産に変えたいか、何を多く生み出すのが正しいと思っているか、そういった価値観の数だけ経済と呼ばれる仮想の世界が増えていくということです。

だからこそ、自分の夢や世の中こうあるべき、という志を叶えやすい世界に一気に近づいているということで、社会をよりよくしたいと思う者こそ、この流れに早く乗って、今まで成し遂げるもののいなかった理想の実現をすべき時なのだと思います。

今までの経済で叶えられなかったことなので、チャンスはいくらでも転がっています。今はその一端が仮想通貨やシェアリングエコノミーなどに表出していますが、今後これは当たり前になっていきます。

いつでも、時代の変化に真っ先に乗ったものが対価を最も得てきたものです。

今回唯一違うのは、その対価は、お金ではなくあなたの価値を表す新しい何かになっていることでしょう。